声楽のレッスン料がリーズナブルなら習いたい?
声楽のレッスン料ってどれくらい幅があるの?
初めて、声楽のレッスンを受けるのってわからないことばかりで不安すよね。
一般的な教室の相場から、個人に習う場合の料金をいくらかお教えして、さらに、選び方のコツや目安も説明します。
声楽のレッスン料の個人での相場
まず、いずれの教室に通うにしても、個人レッスンを受けるにしろ、最後は一人のプロ歌手に習いますよね。
また、教室ですと、教材費や入会金などの要素があるので、講師の自宅等で直接個人レッスンを受講する場合の金額をまず分かっていると、理解しやすいです。
値段は分からないという方もおられますが、相場というのは幅があるものですから、目安を出すことはできます。
経験上およびネットで検索を合わせた調査によると、スタジオの利用代金などレッスンそのものの代金以外を除いて、マンツーマンで60分練習したとすると、5,000〜6,000円程度の価格が平均的な費用です。
ただし、最小では、2,500円前後から最大では20,000円前後になります。
この価格の違いは、まず、経験を積みたい、若い声楽家はすごく安くなります。
そして、大学院を卒業されている方、実際に舞台に出演し活躍されている方、教授の先生、外国へ留学経験がある、独自のテクニック・ノウハウ・専門(唱法・メソード)がある方、TVなどメディアに出ていて有名な方、国内外で活躍されている方などは、平均的な値段から上がっていく傾向があります。
必ずしも実力と一致しない場合もありますが、音大の学歴が東京芸術大学(芸大)、海外の大学などだと高い傾向もあります。
しかしながら、1万円を超えることは稀です。
また、金額はあまり考えてつけていらっしゃらない教師の方がほとんどです。
とりあえず、5千円かな、お釣りいらないし、、、みたいな!?
海外に関係する先生とTVに出ている人は1万円超えることが多い気がします。
教えるレベルが高度なほど高くなる場合もあります(逆に初心者の方が教えるのが大変ということで、高い場合も)。
例えば、通常マスターコースなるものは、マスターが修士号という意味もあることから、高度な内容で、海外や国内で有名な方の講義ですので声楽のレッスン料はほぼ高いです。
声楽のレッスン料の教室での相場
さて、今度は教室を考えてみましょう。
大手会社のスクールの声楽のレッスン料を基準にすると、結構開きがあるので、個別に示してみます。
島村楽器:60分 初級 16,200円〜上級Ⅱ 22,680円(税込)+入会金 10,800円(税込)+運営管理費月額1,620円〜
山野楽器:60分 初級 6,840円〜上級 8,280円(税込)+入会金 10,800円(税込)+教材費不明
*本来は月謝制で月3回、1回30分です。わかりやすくするため、60分で表示しています。
スガナミ楽器(経堂): 60分 初級 8,280円〜9,720上級 円(税込)+入会金 10,800円(税込)
*本来は月謝制で月3回、1回30分です。わかりやすくするため、60分で表示しています。
施設費は含んでいます。
ここでは、経堂を例に示しましたが、各教室で値段やコース設定が大きく異なりますので、個別に確認が必要です。
余談ですが、ここの方達は1時間1,500円〜2,500円前後で働いているので、たくさんの生徒を受け持つことで、1日の報酬を1万円近くにしようとしています。
ですから、大多数の一人になってしまうし、帰属意識も薄いので丁寧な助言をもらうのは難しいかもしれません。
個人的所感で恐縮ですが、島村楽器さんは特に、特別な教師を採用しているとは思えないので、値段が相場から離れすぎている気がします。
ヤマハさんは本格的な声楽の教室はなさそうです(場所によっては、生徒さんが通われていたのを伺いましたので、聞いてみた方が良いかもしれません)。
大手教室さんの相場は、島村さんを除き、初級者のみ考えると、声楽のレッスン料は6千5百円前後〜8千円前後と考えて良さそうです。
一方、割と小規模の地域にあるような音楽教室ですとどうでしょう。

ヴァンクール音楽院(渋谷区):60分 一般 9,720円、プロ11,340円(税込)+入会金 16,200円(税込)
*本来は月謝制で月2回あるいは4回、1回40分です。わかりやすくするため、60分で表示しています。

エンゼルミュージック(神奈川県相模原市):60分 一般大人 6,750円、受験予備(準備)5,940円、受験7,560円、ソルフェージュ5,670円
* 本来は月謝制で受験生対象は月4回、一般は月2回〜4回です。

参考までに、大阪大学付属音楽院ですと、
大阪大学付属音楽院(豊中市):60分 大人 9,720(税込)+会員費2年分 3,000円(税込)
地域にある中小規模の教室でも6千5百円前後〜1万円前後で、イタリアベルカントを唄ったりするような特徴あるところ(ベルカントという固定された歌い方は本来ないですが。。。)や、TVで有名な方ですと大手さんより高くなる傾向がありますが、大手教室さんとほぼ一緒と考えられます。
中には、三千円前後で、ただの斡旋業者のような教室もあります。
悪いわけではないですが、年齢が若い人だけが、数をこなして運営が成り立つような気がします。
声楽のレッスン料を趣味でも先生と一緒にチェック!!
さて、では選ぶコツですが、、、
とりあえず、最後は人です。
そして、個々人でピッタリはまる歌い方は異なります。
他の記事でも記載していますが、大学の音楽教育をそのまま適応した歌い方ですと、歌うのが難しくなる可能性があります。
選び方のコツとしては、
1、様々な体験レッスンを受けてみましょう
個々人の相性というのは当然ありますが、質問にきちっと論理的に答えることが対応可能かが大事です。
感覚も大事ですが、一流の指導者は骨格などからどのように歌ったら良いか説明が可能です。
もちろん、ミラノ・スカラ座のソリストの先生もそうでした。
無料やお試し価格で受けられるところがほとんどなので、色々な先生を見て選択してみましょう。
断るのは嫌かもしれませんが、嫌々でやるとお互いがもっと満足度が下がるので、遠慮せずにやりましょう。
2、発声は息を吐くと教える先生が良いです
一般的にもっと吸いなさいと言いますが、吸うと体が硬くなりやすく、歌うのが苦しくなります。
生徒さんの中に10年間大手音楽教室にて苦しんだ挙句、歌うのをやめそうになった人がいます。
吐くように指導されてから、救われたと言って、楽しんで続けておられます。
また、響きを作るため、心に届く歌にするには発音は大事です。
高いところは全部ア、音程が合ってればいいという教育を受けた先生につくと、上達の伸びが小さくなるので避けた方が良いです。
3、値段は、、、個人への実入りが、少なくとも6千円以上。8千円以上がベター
なぜかというと、声楽のレッスン料はそれくらい頂かないと一人をじっくりと教えることができないからです。
個人と直接やり取りすることは、トラブルがないこともないですが、一人をじっくり見るという意味では個人が良いです。
受験等で回数見てもらう必要がある場合は、中堅の教室で安定したスケジューリングが可能な先生を選び、補足で個人の先生に見てもらうと、どうしてもできない苦手も克服できます。
人によって、指導法や着目点が違うので、一般の教室で乗り越えられない障害があるときに、ワンポイントで個人の方を利用して相談するのもいいかもしれません。
その他、個人や個人さん色が強い教室では、声楽のレッスン料のところには表記されず、発表会費や謝礼が結構かかるなんてこともあるので、確認しておきましょう。
また、大手さんですと、年間契約をする必要があるので、そこも確認しておきましょう。
グループレッスンはさらに声楽のレッスン料は半額近く安くなるので、最初は雰囲気を見たいという人にはおすすめです。
個人レッスンでは出張レッスンを交通費+移動時間費用で行なっている方もいるので、どうしても家から動けない事情がある方は、依頼するのも良いかもしれません。